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『リーン開発の現場 カンバンによる大規模プロジェクトの運営 』を読んで

「カンバンシステム」 による開発のお話

最大60人規模のソフトウェア開発現場で、「カンバン」を使った開発を行った話です。「漸進的」にプロジェクトボードやチーム構成を変更していって開発を進めていくお話です。「リーンとは」や「カンバンとは」という内容というよりは、実際に開発の現場でおきる問題にどう対応したかという内容です。「ここはリーン」とか「ここはアジャイル的に」とか、「型」にはまらないケース・バイ・ケースで様々な開発手法を適応している例になります。

結局のところ

継続的な改善。これがリーンソフトウェア開発のすべてなんだ

というのが全てという話です。「リーン」「アジャイル」は

  • 変更ありき
  • 継続的見直し改善

が根底にあって、それを叶えるためのいわゆる「型」または「パターン」のことを言っています。今風に言うと「ベストプラクティス」ですかね。そして「型」に必ず合わせるというわけではなく、現場に合わせて変更するということが大事です。あくまでも「変更ありき」「継続的見直し」これがスムーズにできるようにアイディアの手助けをするための「例」として捉えるといいかもしれません。

また60人規模までスケールしているところが面白いところです。大規模な開発で画一的に手順を決めて開発するスタイルではなく、自己組織化された各チームが互いによくコミュニケーションを取って、うまく開発を進めていけるのは、とてもgoodです。リーンやアジャイルって本当にできるの? と疑問に思っている方は読んでみるといいかもしれません。

リーン開発の現場 カンバンによる大規模プロジェクトの運営