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一万円系男子

学校に通っている頃には、なんのために ベンキョウ をしているのかと、よく疑問に思ったものだ。 働き始めた今、ITの研修講師を務めるようになって、あらためて「学ぶ」ことを考え直したいと思い、福澤諭吉の『学問のすすめ』を読んでみた。

現代語訳 学問のすすめ (ちくま新書)

現代語訳 学問のすすめ (ちくま新書)

結論から言うと

福澤諭吉「おいおいおいおい!日本人お前らもっと意識高く持てよ!外国に負けんな!なんでそこで諦めるんだ!政府にも負けんな!言いたいことあったら、ちゃんと政府に言え!お米食べろ!」

っていう内容。

政府と人民の関係性

色々いいこと書いてるんですけど、僕として面白かったのが、政府と人民の関係性に言及した部分。

  • 政府に文句があるなら、ちゃんと真正面から文句を言おう。暴力に訴えることも、泣き寝入りもよくない
  • あんまり政府に頼りすぎるな。人民全員が人を頼るようになったら主体がなくなるだろ

などなど。至極当たり前にも思えることだけど、そうだよなって。これは会社と社員の間柄にも言えることだと思う。

まとめ

全体として、「バランスを持った考えをしなさい」ということを、言いたいのかという印象を受けた。

  • 卑屈になるな
  • 勉強は大事だが、実際に役に立てないと意味ないぞ
  • ちょっと女性を卑下しすぎだろ

などのように、当時の偏った考え方に対して、バランスさせようという「大人」な意見を福澤が主張しているように思える。わかりやすい例え話も多くて、極端な考えを持たないように工夫されてると思う。

  • 普通に暮らせればいいと思ってるの?もっと上目指せよ!

ということも言ってて、福澤諭吉は意識高い一万円系男子だった。